(超初心者向け)ウェルスナビってどんな銘柄に投資しているの?
こんにちは
ワールドカップ盛り上がってますね!
日本も大会開始前はだーれも期待していなかったように思いますが決勝トーナメントにまで勝ち進み、さらに盛り上がっていきそうです。
さて、ワールドカップ見てたらウェルスナビのCMが流れていますね。
最近ウェルスナビは広告に力を入れていてどんどんユーザを増やそうとがんばっているようです。
こういったテレビCMをどんどん流していると、あまり投資経験がない初心者の人が増えていきそうに思います。
そこで今回は初心者向きに、ウェルスナビがどんな銘柄に投資しているのか開設しようと思います。
ウェルスナビってそもそも何に投資しているの?
ウェルスナビで口座開設し、運用が開始されると、下記のようなポートフォリオをロボットが自動的に構築してくれます。
なるほど、投資家が口座に入金した資金を米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産に対し、リスク許容度に応じて分散投資しているのだなと分かります。
でも、投資初心者の人だとこんな疑問を持つかもしれません。
「米国株や日欧株っていっても色々あるでしょう?例えばマイクロソフトやトヨタとか。どんな銘柄に投資してるの?」
その答えは()内のアルファベット3文字にあります。
VTI、VEA、VWO、AGG、GLD、IYRがそうですね。これはティッカーシンボルと呼ばれるもので、銘柄を識別するために付与される一意なコードです。
では、これらは何の銘柄のコードなのでしょうか。
下の表に各ティッカーコードの正式名称を記載します。
ティッカーコード | 正式名称 | 経費率 | 配当 |
VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 0.04% | 四半期毎 |
VEA | バンガードFTSE先進国市場(除く米国)ETF | 0.07% | 四半期毎 |
VWO | バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF | 0.14% | 四半期毎 |
AGG | iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF | 0.05% | 月ごと |
GLD | SPDRゴールド・シェア | 0.40% | なし |
IYR | iシェアーズ 米国不動産ETF | 0.44% | 四半期毎 |
ETF(株価指数連動型上場投資信託)とは、証券取引所に上場され、株式と同様に市場で売買できる投資信託の事です。
はい、そうです。これらはすべて投資信託で、ウェルスナビはこれらの上場投資信託に投資していたんですね。
それぞれのETFの特徴について詳しく見ていきましょう。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
まずは米国株について。
世界最強の資産運用会社と呼ばれるバンガード社のETFで、米国全上場株式の99.5%をポートフォリオを組み込んでおり、上位10銘柄とその割合は下記の通りです。
銘柄名 | 割合(%) |
Apple | 2.8 |
マイクロソフト | 2.6 |
アルファベット | 2.3 |
Amazon.com | 2.2 |
バークシャー・ハサウェイ | 1.4 |
1.4 | |
JPモルガン・チェース | 1.4 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1.3 |
エクソンモービル | 1.2 |
バンク・オブ・アメリカ | 1.1 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 17.7 |
セクター別にみるとこんな感じです。
構成セクター | 比率 |
金融 | 20.5 |
テクノロジー | 19.4 |
消費者サービス | 13.4 |
資本財 | 13.1 |
ヘルスケア | 12.5 |
消費財 | 8.5 |
石油・ガス | 5.5 |
公益 | 2.8 |
素材 | 2.5 |
通信サービス | 1.8 |
特筆すべきはその信託報酬の低さで、驚異の0.04%!
安すぎませんかね…
ウェルスナビは1%なんですが(笑)
バンガードFTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)
続いて日欧株。
こちらもやはりバンガード社のETFですね。ポートフォリオに含まれる銘柄数は3700にも及びます。
銘柄名 | 割合(%) |
ロイヤル・ダッチ・シェル | 1.3 |
サムスン電子 | 1.3 |
ネスレ | 1.2 |
イギリスHSBC銀行 | 0.9 |
ノバルティス | 0.9 |
トヨタ自動車 | 0.9 |
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ | 0.9 |
ユニリーバ | 0.8 |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | 0.7 |
BP | 0.7 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 9.5 |
トップ10には日本からはトヨタ自動車がランクインです。
国別にみてみるとどうでしょうか。
国名 | 比率 |
日本 | 22.4 |
英国 | 15.3 |
フランス | 8.2 |
ドイツ | 8 |
カナダ | 7.8 |
スイス | 6.5 |
オーストラリア | 5.9 |
韓国 | 4.9 |
香港 | 3.3 |
オランダ | 3 |
国別では日本がトップですね!
こちらも信託報酬は0.07とかなりの低水準!
バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(VWO)
今度は新興国株。こちらもやはりバンガード社のETF。なお、この新興国株には中国も含んでいます。
銘柄名 | 割合(%) |
テンセント ホールディングス | 5.1 |
台湾セミコンダクター | 3.6 |
アリババグループホールディングス | 2.5 |
ナスパーズ | 1.8 |
中国建設銀行 | 1.6 |
中国工商銀行 | 1.2 |
中国平安保険 | 1 |
イタウ・ウニバンコ・ホールディング | 0.9 |
中国移動通信 | 0.8 |
ロシア貯蓄銀行 | 0.8 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 19.3 |
多くが中国の企業となっています。
国別ではどうでしょう。
国名 | 比率 |
中国 | 34.2 |
台湾 | 14.5 |
インド | 10.6 |
ブラジル | 8.3 |
南アフリカ | 7.4 |
タイ | 3.9 |
ロシア | 3.8 |
マレーシア | 3.3 |
メキシコ | 3.2 |
インドネシア | 2.2 |
国別でも中国が圧倒的ですね。VWOの評価は中国経済次第で大きく変わりそうです。
信託報酬は0.14%。VITやVEAよりは高いですが、新興国株というジャンルで考えると十分低コストのETFと言えます。
iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)
AGGは米国の投資適格債券市場全体の価格と利回りに連動する投資結果を提供するETFです。
発行体 | 割合(%) |
アメリカ合衆国財務省 | 38.45 |
連邦住宅抵当公庫 | 13.46 |
連邦政府抵当金庫 | 7.41 |
連邦住宅金融抵当公庫 -GOLD | 5.28 |
連邦住宅金融抵当公庫 | 2.47 |
JPモルガン・チェース | 0.53 |
ドイツ復興金融公庫 | 0.52 |
ゴールドマン・サックス | 0.47 |
バンク・オブ・アメリカ | 0.47 |
AAT&T | 0.44 |
4割近くを占めるのがアメリカ合衆国財務省、いわゆる米国債ですね。
SPDRゴールド・シェア(GLD)
金です。そのままですね。SPDRゴールド・シェアは世界最大の金ETFとして有名なETFです。分配金がなく、信託報酬もやや高めの0.4%に設定されています。これで儲けるというよりも、株式などに対するリスクヘッジ用としてよく利用されます。
iシェアーズ 米国不動産ETF(IYR)
ダウ・ジョーンズ米国不動産指数の価格と利回りに連動する投資結果を提供するETFです。ウェルスナビ上は単に「不動産」と書いていますが、アメリカの不動産ですね。
ポートフォリオ上位は下記のとおり。
銘柄名 | 比率(%) |
AMERICAN TOWER REIT CORP | 5.99 |
SIMON PROPERTY GROUP REIT INC | 4.99 |
CROWN CASTLE INTERNATIONAL REIT CO | 4.2 |
PROLOGIS REIT INC | 3.27 |
PUBLIC STORAGE REIT | 3.23 |
EQUINIX REIT INC | 3.19 |
WEYERHAEUSER REIT | 2.57 |
AVALONBAY COMMUNITIES REIT INC | 2.23 |
EQUITY RESIDENTIAL REIT | 2.19 |
WELLTOWER INC | 2.18 |
まとめ
いかがだったでしょうか。
こうして各ETFを見ていると、ウェルスナビでポートフォリオを構築することで本当に世界中の株式や債券、不動産などに投資していることになると理解いただけると思います。
ちなみにこれらのETFは日本の証券会社でも取り扱っています。
下記の記事で書いている通り、ウェルスナビの最大のデメリットは手数料だと思っています。「そこまで世界中の商品に分散せずに米国株式だけでいいや」という場合は、
証券会社でそれぞれのETFを個別に運用したほうが、はるかにお得ではあります。
それでは~