ソーシャルレンディングに向く人向かない人とは
こんばんは
ソーシャルレンディングで運用を始めて数か月が過ぎました。
今回はソーシャルレンディングに向く人、向かない人について考察してみます。
そもそもソーシャルレンディングって何?
Wikipediaによると、ソーシャルレンディングとは、
ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(borrower:ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(lender:レンダー)を結びつける融資仲介サービスです。
出典元:Wikipedia
と定義しています。
つまり、私たち投資家がお金をソーシャルレンディング企業に貸し出し、さらにそのお金を借りたい個人や企業に貸し出します。
お金を借りた個人や企業は、返済期限までに利子をつけてソーシャルレンディング企業に返済し、最終的に投資家に返済されます。
ソーシャルレンディング企業や投資家はこの利子を受け取ることで利益を得られるわけです。
利子は担保の有無、保証の有無などにより変わりますが、大体5%-12%くらいです。リスクが高いと思われる案件ほど利回りは高くなります。
ソーシャルレンディングのメリットは?
ソーシャルレンディングのメリットは下記が考えられます。
利回りが高く複利運用が可能
5%-12%という利回りは、一般的な金融商品に比べかなり高い部類です。また、複利で運用できるため、2次関数的に資金が増えていきます。
下記表を見てみてください。資金100万で初めて利回り8%で20年運用すると460万近くに膨れ上がります。
年数 | 資産 |
0 | 1000000 |
1 | 1080000 |
2 | 1166400 |
3 | 1259712 |
4 | 1360489 |
5 | 1469328 |
6 | 1586874 |
7 | 1713824 |
8 | 1850930 |
9 | 1999005 |
10 | 2158925 |
11 | 2331639 |
12 | 2518170 |
13 | 2719624 |
14 | 2937194 |
15 | 3172169 |
16 | 3425943 |
17 | 3700018 |
18 | 3996019 |
19 | 4315701 |
20 | 4660957 |
為替や株価などの価格変動に左右されない
一部例外を除き、基本的にソーシャルレンディングは為替や株価などの価格変動に左右されません。
株やFXなどは、購入してからも価格を定期的にチェックし、場合によっては損切りなどの対応に迫られます。
しかし、価格変動のないソーシャルレンディングは一度貸してしまうと特に何もすることがありません。
毎月ある返済日を楽しみに待つだけでよいのです。
ある程度のリスクコントロールができる
ソーシャルレンディングでは色々な案件が存在し、案件によってリスクも様々です。
例えば担保も保証もないが高利回りのもの、担保はあるが低利回りのもの、貸出期間が長い代わりに高利回りのものなど、自分のリスクに対する考え方によって案件を選べばよいのです。
私の場合は不況になったときの貸し倒れリスクなどを考え、少し利回りは下がりますが、半年程度の貸出期間の案件を中心に選んでいます。
積極的なリスク志向の方はとにかく高利回り中心で選ぶのもアリだとは思います。
ソーシャルレンディングのデメリットは?
ソーシャルレンディングのデメリットは下記が考えられます。
- 一度貸し出すと返済期限まで資金を引き出せない
- 貸出先企業の倒産リスク(貸し倒れ)
- ソーシャルレンディング企業の倒産リスク
一度貸し出すと返済期限まで資金を引き出せない
非常に当たり前の話ですが、ソーシャルレンディングはお金を貸し出すビジネスですので、返済されるまでお金は出金できません。
よって確実に余剰資金と判断できるお金で投資しなければいけません。
貸出先企業の倒産リスク(貸し倒れ)
貸出先の企業が倒産した場合、返済されない、つまり貸し倒れのリスクがあります。
問題なのは現状、貸出先企業の詳細情報は開示されていないことです。
これはソーシャルレンディング企業が隠しているわけではなく、金融庁の判断です。(むしろソーシャルレンディング企業は公開したいが金融庁がダメと判断しているようです)
詳細がわからないので、判断に困りますが、これは「貸し出しても問題ない」と判断しているソーシャルレンディング企業を信じるしかないのが現状です。
よって、信頼できるソーシャルレンディング企業を通して投資することが自分の身を守る手段となります。
ソーシャルレンディング最大手であるmaneoは、現時点で1件も貸し倒れを発生させていないようなので、はじめての方はまずmaneoで始めて見ることをおすすめします。
ソーシャルレンディング企業の倒産リスク
ソーシャルレンディング企業そのものが倒産してしまうリスクもあります。
ソーシャルレンディング企業が倒産してしまうと貸し出したお金が戻ってこない可能性があります。
これを防ぐ方法はやはり、大手のソーシャルレンディング企業を選ぶことだと思います。また、こまめに財務状況を確認し、赤字に陥ってないか、確認することで予防できるでしょう。
ソーシャルレンディングに向く人を考えてみる
まず上記のメリットからソーシャルレンディングに向いている人を考えます。
1.利回りが高く複利運用が可能
→ある程度まとまった資金を持つ人が向いています。例えば10万の元手で初めても20年で利益は36万程度です。まぁ…ちょっと少ないですよね…
でも、1000万で始めたらどうでしょう。20年で3600万の利益です。家が買えますね。
複利運用を考えると、ある程度資金がないと大して儲からないため、100万以下の資金の場合、短期投資である程度資金を増やしてから始めるのがおすすめです。
2.為替や株価などの価格変動に左右されない
→株価や為替のチェックが不要で、案件を選ぶと、あとは何もすることがないので、忙しい人に向いています。
特にサラリーマンなど、平日仕事している人にとっては、株やFXのように「今どうなってるかな…」と気になって仕事中にチャートを見てしまう心配もありません。
3.リスクコントロールができる
→経済状況を冷静に分析できる人が向いています。
例えば、数年後の景気が悪化しそうなので短期案件を選んだり、不動産価値が下がりそうなので、不動産を担保にしている案件は避けようとか…です。
現在の経済状況、未来の経済状況を見据え、最適なリスクを選べる人が向いているといえるでしょう。
一方でデメリットからソーシャルレンディングに向いている人を考えます。
1.一度貸し出すと返済期限まで資金を引き出せない
→余剰資金と判断できるお金を確保できる人が向いているといえます。
2.貸出先企業の倒産リスク(貸し倒れ)
→向いているとは少し違いますが、信頼できるソーシャルレンディング企業を見極められることでリスクを抑えることができます。
3.ソーシャルレンディング企業の倒産リスク
→2と同じく信頼できるソーシャルレンディング企業を見極められることでリスクを抑えることができます。
結論
ソーシャルレンディングに向いている人とは、
「普段仕事などで時間がほとんどとれないが、現在と未来の経済状況を客観的に判断でき、ある程度まとまった額の余剰資金を持つ人。また、信頼できるソーシャルレンディング企業を見極められる人」
と言えるでしょう。
逆説的に言えば下記の人はあまりソーシャルレンディングに向きません。
- まとまった余剰資金がない
- 経済状況について全く疎い
- 高金利ばかりに目を奪われ適切なソーシャルレンディング企業を見極められない人
それでは~