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トルコリラを買ってはいけない5つの理由

こんにちは

 

トルコリラがぐんぐん下がっていっています。

2018年に入って一時22円台をつけるほどに下落し、現在は23円台を低空飛行中です。

一体どこまで下がるのか。

トルコリラを持つ多くの人が震えながら見守っていると思います。

 

トルコリラとは

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トルコリラはヨーロッパとアジアの境界に位置する国であるトルコで利用される通貨です。

 

最大の特徴は高いインフレ率を抑えるために設定されている高金利にあり、高いスワップ金利をもらえることから、FX業界において近年人気を伸ばしてきました。

 

特に日本では常に低金利政策のため、この「高金利」という言葉に弱く、多くの日本人投資家がトルコリラを購入し、痛い目に合っています。

 

これまで多くのトルコリラのブログを見てきましたが、その中の80%-90%のブログが閉鎖に追い込まれているように思います。

 

まず結論から申し上げると、トルコリラ買ってはいけない通貨と言えるでしょう。

FX業者やトルコリラを扱うアフィリエイトブログでは、しきりに勧めてきますが、乗せられてはいけません。

 

本記事では、トルコリラ買ってはいけない5つの理由を説明します。

 

 

理由1:底が見えない

まずはチャートの観点から見てみましょう。

下のチャートを見てください。トルコリラの2007年-2018年のチャートです。

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ずっと下がり続けています。

見事なまでの下降トレンドですね。 

 

2007年で1トルコリラ=100円だったのが今では1トルコリラ=23円と10年ちょっとで価値は1/4以下となってしまっています。

 

トルコリラは買う場合、金利が目的のはずなので長期保有が前提となります。

しかし長期保有した場合、どの地点で買っていたとしてもマイナスでしょう。

 

さらに今度はこちらのチャートを見てください。1998年-2007年ごろのチャートです。f:id:roboroboya:20180704034438p:plain

なんとトルコリラは1998年ごろには1トルコリラ=1000円くらいでした。

これがインフレによって大きく価値が下落。

 

2005年にはついにデノミに追い込まれました。つまり今のトルコリラは2005年に新しく作られた新トルコリラということになります。

そしてトルコは現在もまだ高いインフレ率が続いており、2桁のインフレ率となっています。

 

このように、いつも最安値圏なので、試しに手を出したくなりますが、今が底もしくはそれに近い水準である根拠なんてまったくないんです。

10年後にさらに1/4担っている可能性も十分あります。

 

買うにしてもテクニカル上月足ベースで反転シグナルを確認してからでも十分だと思います。

 

理由2:地政学リスクが高い

トルコの周辺国にはシリア、イラク、イランなど、紛争でお馴染みの顔ぶれが並んでいます。

昔から続くクルド人との対立、隣国であるシリアの内戦、2016年のクーデター未遂、ISテロリスク、緊迫するウクライナ情勢。

数えきれないほどの地政学リスクを抱え、何かあるたびにリスク回避の動きからトルコリラは売り込まれます。

トルコ自体は経済成長もしっかりしていますが、上記のような地政学リスクを抱えている限り、トルコリラの上昇は厳しいでしょう。

またトルコだけの問題ではないため、この地政学リスクをすべて解消することはほぼ不可能です。

 

理由3:エルドアン独裁政権

6/24に選挙が行われ、エルドアン大統領が再選しました。そして現在トルコはこのエルドアン大統領の独裁政権となっています。

 

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このエルドアン大統領という男、どうもトルコの発展にはリラ安のほうが都合がいいという考え方らしく、リラ安容認の発言も目立ちます。

 

そして、高いインフレ率のため利上げしようとしている中央銀行に圧力をかけているという噂もあります。

 

一般的にインフレで通貨価値が下落する場合、利上げをすることでその通貨の下落を抑制させますが、圧力をかけて利上げさせなければ、単純に通貨の価値は下落していきます。

 

国のトップが中央銀行に圧力をかけるレベルの独裁者で、リラ安を望んでいるのであれば、当然リラの価値はあがりません。

もし、6/24の選挙で政権交代できていれば、ちょっと事情は変わったんですけどね。

 

残念です。

理由4:欧米との関係悪化

近年、トルコは欧米との関係が悪化しています。

 

昨年トルコはイスタンブールアメリ総領事館の職員を政府転覆を図った疑いでトルコ側が逮捕、訴追しました。


このことにより二国間関係が緊迫し、トルコ、アメリカ双方が同年末までビザの発給を停止するまでに関係が悪化しました。

 

年末にはピザの発給はとりあえず解除されたようですが、両国の関係は悪いままです。

 

欧州とも昨年、難民受け入れ問題で大いに揉めました。

トルコ側は難民を受け入れる代わりに、EU加盟国へのビザなし渡航の自由化を進める話でしたが、なかなか実現せず、約束が違うとエルドアンも激怒。

最終的にはトルコはEU入りを目指していましたが、それも遠のきました。

 

エルドアン大統領が強権であり 、対欧米に対し強気な態度のため、関係の改善は難しそうです。

ただエルドアンが選挙で再選したということは国民としても対欧米に対する強気な態度は評価されていること言うことになるのでしょうが…

 

その代わり、最近はロシアや中国とかなり緊密な関係になっているようです。

 

ただ、経済の中心である欧米と距離を置き、ロシアと仲良くする方針はリスクであり世界の投資家から見ると評価されないでしょう。

 

理由5:流動性が低い

トルコリラに限った話ではないですが、マイナー通貨の流動性の低さには注意が必要です。

 

流動性が低いということは、少しのお金が市場に投入されるだけで大幅な値動きが発生するということです。

 

これの何が問題かと言いますと、お金を持っている海外ファンドなどがトルコリラに関するバッドニュースが流れたタイミングに合わせて、トルコリラを売り込んできます。

 

日本人はほとんどの人がトルコリラを「買い」で入ってるので、バッドニュースとファンドの売りから来る下落、そしてその下落により発生するパニック売りにより耐えられず、ロスカットとなってしまうのです。

 

ファンドから見ると今市場にどれくらいの買い玉売り玉があるかが丸見えなので、ある程度たまったら、バッドニュースに合わせて仕掛けてきます。

 

下のチャートの赤枠をご覧ください。

 

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これは2017年10月9日です。とんでもない下髭がついていることがわかると思います。

この日は日本はちょうど3連休の最終日でした。

 

連休中の朝方ということで、流動性が極めて低いタイミングであったと言えます。

 

前日まで31円台だったトルコリラは1時間くらいの間に、一時28円台にまで価格を下げました。

 

原因としては先述の米国とのビザ発給停止ニュースが流れたため。

 

確かに大きなニュースではあるのですが、とはいえ突然ここまでの下落が発生する要因とは言えず、裏には海外ファンドの売り浴びせがあったという噂があります。

 

この下落で結構な数のトルコ戦士がロスカットを食らい退場となりました。

 

このように流動性が低いことで、大きな値動きが発生する可能性があるため、レバレッジはかなり低めに設定する必要があります。

 

そして、低レバレッジでやるなら、上記リスクを抱えてまでFXでトルコリラをやる必要はないように思います。

結論

 

結局スワップ金利が高くてもそれ以上に為替差損が大きいんですよね、この通貨。

迷ってる人はやめておくことをお勧めします。

 

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